先日は軽量Linuxディストリビューションの「linuxBean」でext4フォーマットのNASに付いてたHDDのデータを、新しいHDDを付けたNASへ転送しているときに、HDDが破損したと書きました。消えてしまってもまた作れる動画なので、頑張ればなんとか・・・とは思ったのですが、なんとかあきらめないで修復してみようと思いました。
いろいろとext4フォーマットの修復方法を調べていると、「TestDisk」というのがかなり使えそうとわかりました。「『TestDisk』の使い方」とか「TestDisk 非公式ヘルプ」とかに詳しく使い方が書かれていました。本家のページは“http://www.cgsecurity.org/wiki/TestDisk”となりますが、全部英語です。操作も全部英語ですが、そんなに難しい英語でもないので、普通の人ならやる気次第でしょう。
まず試しにusbでつなげて、パーティーションを直す事から始めました。“Analyse”で“Quick Search”でまずは様子見。この時点でパーティーションが見えて、“P: list files”でファイルも見れればいいんですが・・・。僕の場合はパーティーションは見えてもファイルが見えなかったので、次の“Deeper Search”をすることに。これがまたHDD全部を走査するから、結構時間かかる。usb3.0とかでも、4TBで十時間とかかかる。なので、マザーボードからケーブルを引っ張って、sataで直接接続して作業をしました。それでも八時間とかかかったような
。
結果、ファイルがリストに上がってきて、元のパーティーションが見えました。色々作業していたので、ぐちゃぐちゃになっていた感じ。「Q-RAID1」の作業時におかしくなった気もするんだよな~。でまあ、“Write”とやると、FATみたいなのを書き換えてくれます。
これで無事にマウントできれば万事OKなのですが、だめでした何でじゃ~。すると、ファイルシステムが壊れてるよ~とメッセージが・・・。これは本格的にだめか
。しかし、サーチしたときにはファイルが見えてたんだから、きっとなんとかなる!!!ということで、今度は“Advance”(Filesystem Utils)を試すことに。ここでも当たり前ですが、“List”とやってもファイルは見えません。なにか、ext4とかは、Superblockなる所にファイルの情報が書かれていて、これからファイルシステムを復活できるとかいう。
このNASに付いていたHDDはext4でフォーマットされていたので、“Type”とやって設定が合うようにしました。すると、先ほどまではなかった“Superblock”というのが出てきてて、これで詳細が見れました。ここからは、“fsck.ext3 -p -b superblock -B blocksize device”とかコマンドを打ってやってねと書いてあったので、実際の数字を入れて、デバイス名をいれて、コマンドを実行しました。すると・・・・完全復活でした。
なんか余計な作業が増えてしまったけど、色々と勉強にはなったな。「linuxBean」には元からこういうツールが入っていたからか、だから作業もスムースに行ったのかも。早く新しいHDDにコピーしよう
後は作業的におもしろい所とかないので、換装作業についてはこれで終わりとします。ちなみに、タイトルの“幻のデータ”は、ドラクエⅥの幻の大地みたいな・・・。