以前、「巻抜と両手送小手」という記事を書いたんですが、またまた気になってきて、年少部の子に科目表を見せてもらって、“形”としてはどうやっているのか見てみました。
すると、送小手をする前に片方を抜くわけなんですが、抜きに関しては“巻抜”、“寄抜”のどちらでもいいと書いてありました。なので、片方が捻られる状況であっても、“寄抜”をやる鈎手、“巻抜”をやる鈎手のどちらで守っていてもいいということです。両方とも巻抜防御だとおかしいので、まあ、片方は巻抜的、もしくは両方寄抜的な形になるわけでしょう。
で、以前考察した、巻抜的な鈎手を残しておいて、片方を寄抜して、送小手をかけるという流れですが、先輩に聞くと、関西はそうやるところが多いし、それはそれでいいんじゃないか、ということでした。片方抜かないでやるところもあるようで、なんとも形があるようでないような、地域差がある技という感じです。
順の手で寄抜はやりにくいので、巻抜鈎手防御の場合は、差し替える必要が出てくるとは思います。すると、動作が一つ増える?ので、あまり合理的な運用ではないような気もしてきたり。諸手も巻抜きは、順で抜くのが多くなってきてるようですから、巻抜きは順の手を抜くことは問題無いんでしょう。寄抜は、相手に寄っていく性質上、前にある手だとやりにくいとは思います。
うーん、よくわからんな